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モームリ、辞めるんです、ABAYO、オイトマ…面白ネーミングの退職代行サービス、安いのは?後払いは?比較して分かる特徴

モームリ、辞めるんです、ABAYO、オイトマ…面白ネーミングの退職代行サービス、安いのは?後払いは?比較して分かる特徴 転職

近年、4月の社会人デビューの季節を迎えるとともに話題に上がるようになった「退職代行サービス」。

業界としては2018年頃から社会に浸透し始めていますが、今年の5月にテレビのワイドニュースで退職代行サービス『モームリ』への密着取材が放送されたことで、今一度そのサービス内容に注目が集まりました。「何がモームリやねん、俺の方がモームリや」という相手企業の言葉がセンセーショナルだったことも理由の一つかもしれません。

相談者の心情が乗り移ったネーミングが多い退職代行業界

冒頭の『モームリ』の由来は言うまでもなく「もうムリ」。仕事が辛い、人間関係が苦しい、もう無理だ…という社会人の疲弊を汲んでいるかのようなネーミングです。こと退職代行の業界においては、こうしたストレートな屋号のサービスが多いのがある種の特徴といえるでしょう。

退職代行のおもしろネーミング① 『男の退職代行』

参照:男の退職代行

いきなり思い切ったネーミングです、その名も『男の退職代行』。公式サイトはブルーを基調としたスタイリッシュな雰囲気ながら、安心感のあるカジュアルさも漂わせるデザインでした。同じテイストの電車広告を東急東横線や西武新宿線・池袋線、東京メトロ副都心線といった東京都心を走る鉄道路線のドアに掲出しているそうなので、都内で働く人は見たことがあるかもしれませんね。

その名の通り日本初という「男性専門の退職代行」を強みに、工場勤務や美容師、システムエンジニア、不動産営業職といった方からの声が寄せられています(この「利用者の声」のページは、各現場のリアルでついつい共感したくなる悲嘆が集まっているので一見の価値ありです)。

公務員になったら給料も休みも安定するしいいかなって思ったんですが、毎日仕事に面白みも無く、研修とただ言われたことだけをやっている業務が精神的にきつくなっています。
周りの人とも仲良くなれず、孤立している状態です。

まだ公務員になって1ヵ月なので、親や学校関係者にも退職したいと言えずに困っていたので、退職代行サービスというサービスがあることを見て、これで自分も辞められると安心しました。

引用元:男の退職代行

上記は公務員の男性からの相談です。結果的にこの男性は『男の退職代行』へ助けを求めたことですぐに退職が叶っているわけですが、退職代行サービスの中には公務員や業務委託の退職代行を受け付けていない会社もあるため、公務員を辞めたい!という場合はその点注意が必要です。

サービス名 男の退職代行
料金 アルバイト 19,800円/社員 26,800円
支払い方法 銀行振込、 クレジットカード・デビットカード・プリペイドカード、ペイパル、 コンビニ決済、楽天ペイ、PayPay、キャリア決済、あと払いペイディ
後払い
サービス実施者 合同労働組合「退職代行toNEXTユニオン」

退職代行のおもしろネーミング② 『わたしNEXT』

参照:わたしNEXT

「男性専用の退職代行があるのに女性専用のはないの?」とお思いの方、ご安心ください。『男の退職代行』と同じ事業者が運営する女性向けの退職代行サービスがこちらの『わたしNEXT』です。公式サイトもかわいらしい雰囲気でデザインされていて、『わたしNEXT』という名称も含め「前向きでポジティブな退職」に向けて背中を押してくれるようなイメージができあがっています。

こちらも首都圏の鉄道各社に広告を掲出しており、厳しい審査をクリアするだけの信頼感を窺わせますね。保育士や歯科助手、コールセンター、セラピストといった職種の女性からサービスを利用して退職できた喜びの声が寄せられています。

新卒でブライダルコーディネーターとして入社して働いてます。試用期間中ですが退職トラブルなどもあり即日退職の相談がしたいです。

仕事の量が非常に多く、覚えなければいけないことも多いです。朝早く出勤して、夜遅くに家に帰り、休みの日も仕事を持ち帰って処理しています。
試用期間中でもこの仕事量なので、試用期間が終わって本採用になったらもっと辛くなると思います。

引用元:わたしNEXT

上記はブライダルコーディネーターとして働いていた女性からのご依頼。やはり入社してすぐの、試用期間の時点で今の仕事に希望が見出せず退職代行へ相談する、というケースはとても多いようです。結果、この方は試用期間中であっても即日退職が叶ったのだそう。

サービス名 わたしNEXT
料金 アルバイト 19,800円/社員 29,800円
支払い方法 銀行振込、 クレジットカード・デビットカード・プリペイドカード、ペイパル、 コンビニ決済、楽天ペイ、PayPay、キャリア決済、あと払いペイディ
後払い
サービス実施者 合同労働組合「退職代行toNEXTユニオン」

退職代行のおもしろネーミング③ 『辞めるんです』

参照:辞めるんです

『モームリ』が働く人の涙が交じった声とすれば、こちらはどこか吹っ切れたような潔さも感じられる『辞めるんです』。トップページでも女性には清々しい笑顔が溢れています。

大きく張り出された「お金を払うのは辞めてから」のキャッチコピーの通り、退職日が決定してから支払いという後払いシステムを採用していることが『辞めるんです』の特徴。退職成功率100%(契約社員は成功率98%)を謳っており、そのほかアルバイトやパートなどいずれの場合も一律の料金(27,000円)が設定されています。

サービス名 辞めるんです
料金 27,000円
支払い方法 銀行振込、 クレジットカード
後払い
販売事業者 LENIS Entertainment株式会社

退職代行のおもしろネーミング④ 『ABAYO』

参照:ABAYO

『辞めるんです』よりもさらに強気で、それでいてカラッと別れを告げられそうなネーミングの『ABAYO』。ここまではっきり「あばよ!」と言われてしまうと、むしろ退職代行を使われた側の企業も気持ち良いものかもしれません(?)。公式サイトの上方にも「ツラい毎日にアバヨと言ってやりましょう」と頼もしいキャッチコピーが。

有給休暇消化や未払い残業代請求などで必要となる場合の専属弁護士費用を有償の別料金とする代わりに、基本価格は22,000円と安く抑えているのが『ABAYO』の特徴。サイト内では建設業やIT系エンジニア、営業事務といった職種の方が実際に『ABAYO』で退職した体験談を語ってくれています。

体育会系というか昭和っぽさの残る企業で、やる気や根気を求められ、当然のように残業は長く、労働条件は良いとは言えない場所でした。

仕事で結果を出す事には楽しさを感じていましたが、これをこの先ずっと続けていく自信はありませんでした。

退職も一筋縄ではいかないことが多く、辞めるまでの期間嫌がらせをされた先輩も見てきました。

引用元:ABAYO

こちらは30代の建設関係の男性。『ABAYO』に入ってもらったことで「驚くほど簡単に」退職することができ、ちょうどコロナが落ち着いてきた良いタイミングで元々の夢だった飲食業界に転職、独立するためのスキルを学んでいるそうです。

サービス名 ABAYO
料金 22,000円
支払い方法 銀行振込、 クレジットカード
後払い 不可
運営会社 株式会社アクロサポート

退職代行のおもしろネーミング⑤ 『オイトマ』

参照:オイトマ

「お暇(いとま)をいただきます」、なんと雅な言い回しでしょうか。その名称(『オイトマ』)からも円満退職への自信が窺えますが、さらに労働組合による運営管理、顧問弁護士在籍などといった点も安心材料として強調しています。

サービスの特徴としては、「弁護士監修の退職届のテンプレート」「業務引継ぎ書のテンプレート」などが特典として無料でプレゼントされること。「会社は今すぐにでも退職したい、でも対面しない形で最低限の誠意は見せて終わりたい」という複雑な心境の方は意外に多いものです。出社や電話をすることなく、書面を郵送することで非対面で引き継ぎが完了するとあれば、なかなか痒いところに手が届く特典といえますね。

退職の意思を伝えてくださるだけでなく、有給休暇の取得を希望していることもしっかり伝えてくださいました。有給を取得したことで、賞与支給日に在職していたことになり、ボーナスももらえることができました。自分ひとりでは会社側に言い出しにくい給与面のことでも、退職のプロである、退職代行サービスを利用すれば交渉してくれたので結果的に大満足です。

引用元:オイトマ

上記は東京都在住の25歳男性によるもの。有給休暇の取得もサポートしてくれたという声です。公式サイトのQ&Aによれば『オイトマ』の利用者層は「20代から30代の比較的若い方」、職業は「看護師、介護士、派遣、工場勤務、IT系の方が多い」のだそう。

サービス名 オイトマ
料金 24,000円
支払い方法 銀行振込、 クレジットカード
後払い 可(手数料4,000円)
運営労働組合 労働組合運営日本通信ユニオン

まとめ

業界の認知度向上とともにそのユニークなネーミングにも目が向けられるようになった退職代行サービスですが、各サービスを深掘りしてみると意外にも(?)しっかりサイトデザインや体制構築が行われているという印象でした。

今回ご紹介した以外にもさまざまな退職代行サービスを調べる中で、自分が利用するとなった際に比較検討する際のポイントになりそうだと感じた点は以下の通りです。

  • 即日退職可能か
  • 24時間相談受付しているか
  • 弁護士法人(次点で労働組合)によるサービスか

「せっかく退職代行を使ったのに揉め事になってしまった」などという最悪の展開にならないためにも、諸々のトラブルなく退職させてくれるだけの体制がその退職代行サービスに整っているかどうか、きちんと見極める必要があります。

その際にはぜひ、今回ご紹介したような各サービスの公式サイトを熟読するようにしてくださいね。肝心なところがふわっとした記述に留まっている、運営会社の社名を検索してもなんだか怪しい…など、ご自身の目で見て感じる危険察知は案外侮れません。最終的に契約するのはこの中の一つのサービスだけですから、失敗のない選択ができるように十分吟味してください。

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